登場人物:ロロゥト


次に旅をする場所を探そうと図書館に来た。
この星は大きく、造られた場所も多い。それゆえ長旅になってしまう。
ただ見たいだけのために旅をする。一番の目的だ。
その次は……。

本を読むと旅の目的を駆り立てる内容がよく出てくる。
本当に存在するのかすら怪しいもの。言わば、伝説。
数ヶ月前に行ってきた場所もそうだった。
伝説は伝説。結局何も無く、ただ、綺麗な景色の中に見えたものが"そう見えた"のだろう。
この様に伝説を追うのが楽しく、気が付けば旅の目的にもなっていた。
残念な事にまだ一度も本物の伝説を見たことが無い。

適当にめくっていると、昔からずっと気になっている伝説の話が出てきた。
この星を監視するとか何かが祀られているとか、色々と噂の数が多い。
ただ、なぜかその噂が"塔"である事が決まりきっている。
誰が見たのか、何所にあるのか、そもそも本当に存在しているのか。
そういったことは何一つ分からないのに、何故、"塔"だと決め付けられているのか。
この伝説は謎が深まっていてとても面白い。
本当に存在しているのなら、一度で良いから上ってみたいところだ。

本を読む度にこの星の歴史が気になる。
"僕らカービィたち"がここに住みだす前はどんな種族がいたんだろうか。
とりあえず、文字を書く文化は無かったという事は解る。
今こうして本を読んでいるのも、数百年ほど前から始まった事だ。
それよりも前は、他の星から文化を採り入れていなかったみたいだし、頑固な種族だったんだろうか?

色々考えてる内に本を読み終えてしまった。
参った、まだ目的地が決まっていない。
……いや、当ても無く旅をするのも悪くはないか。
とりあえず、もう暫くのんびりしよう。


そういえばまだ昼だったか。
グズベリータウンは暑いし……あぁ、そうだ。
カレーでも食べにアップルインズシティに行こうかな。


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